2021年のアルバム①

もう2022年1月も半ばというところで、漸く。
2021年の音楽の振り返りです。

ライブラリの全容を一度に俯瞰するのは無謀、ということで。
どうにか切り分ける必要があるものの、これがまた難しい。
何に従ったところで必ずあぶれる要素が発生するんですよね。
結局、もはや感覚的に鉈を振るうほかないということになり。
まあそんなものでしょうね。

……というわけで、まず手始めに。
音の持続を核として変容していくタイプの作品たち。
言うなれば【静】のアンビエント、といったところか。
まあ、そんなノリで聴いていたというだけのことです。

以下、全部で50枚。
f:id:monochromeclips:20220115050553p:plain
基本的にはアーティスト名義順(よって順不同)。

1-5






いきなりどう聴いてもビートレスとは言い難いやつがちらほら混ざってますが。
まあ持続音はあくまで「核」レベル、ということで。やや苦しい言い訳ですが。
一推しはArovaneかな。12kはかなり信用度の高いレーベル。

6-10






ASCはジャングルやらドラムンベースやらの印象が強いんですが。
こういうのも結構いけるんですよねえ、器用だなあ。
The Black Dogに関しては、別でリリースのあったEPシリーズも含め大満足な一年でしたね。
あとCass.はタイトルにやられた。こんなん聴くしかないでしょうというね。

11-15






Spotifyだと漢字表記になるChihei Hatakeyama。
ところどころ交わるキラキラした音が心地よいですね。
Federico Durandのノイズ混じりなかわいさもポイント高し。

16-20






Drifting in Silence。2020年作のEPがかなり好きだったんですが、こちらもなかなか。
不安を煽りすぎない程度の不安定さ、といいますか。
Golden Retrieverは変容しまくっているのでここでいいのかやや迷ったものの。
まあいいやということで。美しければそれでよし。

21-25






Ian HawgoodもWil Boltonも良作連発してましたね。
どれ入れたもんか迷いましたが、とりあえずこちら。音の壁に埋もれつつ。
からのJonas Munk。いやもうほんと、安牌といわざるを得ない信頼度の高さ。
2021年は周辺アーティストでも嬉しいリリースが続きました。ありがたや。

26-30






以前はもう少し規則的なビートの印象だったLawrence。
昨今はもっと無軌道な方向にも舵を切ってるのかな、とか。
Maps and Diagramsも複数良作出してましたが、個人的にはこれかなと。
……わりとコンパクトな作品の中に良いのが眠っているとかいないとか。
個人の見解ですが。

31-35






散々入れておいて今更ですが、Longform Edition良いですよね。
合う合わないはあるんですが、1トラックで変容していくのがそもそも好きなので。
Philip Wilkersonのリリースペースの速さときたらもう。気づいたら新譜が増えてるという。
こちらはChris Russellとの共作。安心と信頼の美しさですねえ。

36-40






SeaworthyとMatt Rösnerの共作、なぜかApple Musicでは見つからなかったんですよね。
これはかなり好きな方なので残念というか勿体ないというか。
Simon Scottも心地よい音が沢山飛んできて楽しい一枚でしたね。
なお、両者とも安定の12k。流石。

41-45






まあ、まずはTaylor Dupreeでしょう。
君ほんと12k好きねえという話ですが。まあ実際好きだから仕方がないですね。
からのTheodore Cale Schafer。こっちはこっちで、こんどはLongform Edition。
……あのねえ。

46-50






おそらく、今回挙げたなかで一番シンプルであろうTomas Bednarczyk。
何も考えずに持続音に浸りたいならまずこれかなあという感じですね。
最後まで候補が複数作あるアーティストだらけで悩みどころでしたが。
まあ36だとやっぱりこの開放感は外せないかな、とかなんとか。



……と、ここまでで全50枚でした。

それこそこのジャンルに限らず、音楽を形容できる語彙のストックなんて皆無に等しいので。
ほとんど「美しかった」「良かった」ぐらいしか言ってませんが。
まあそれはそれでアリないんじゃないかなと。率直な感想だし。

とりあえずこの項はこれで終わろうと思います。あとどれだけ続くのやら。
主にモチベーションが。なにぶん労力がねえ……。